Ultra Student Today! - 南茨木にSun Child立つ!

3体目の《サン・チャイルド》が立ち上がったようです!

その立ち上がりを支えた今や頼もしいYANOBE PROJECTのメンバーより
さっそくレポートが届きました。

設置の様子はどうだったのか、そして6月の原型制作から約10ヶ月、
苦楽を共にしてきたYANOBE PROJECT 2011メンバーの長い旅もここが終着駅!?


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こんにちは。
YANOBE PROJECT 2011所属の中村江里です。

先日の2月24日午後8時30分頃、南茨木駅前にて《Sun Child》が空を見据え立ち上がりました。
通算で3体目となるSun Childはこの地に恒久設置されます。
その毅然とした佇まいに、頑張って制作した甲斐があったと非常に感慨深い気持ちでいっぱいです。


「Sun Childってまだ作ってたの!?」と驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、以前のUltra Today Blog でも取り上げて頂いたように、まだまだ続いていました。しかし今回のSun Childはこれまでお披露目してきたものとはひと味違います。17名のプロジェクトメンバーの中から有志を募り、名乗りを上げた5名の学生の手によって、より強度を増し、よりクオリティを高く、手塩にかけて並々ならぬ愛情も注いで制作しました。具体的には、可愛らしい顔つきになるよう頭部のパテ成形を湛然に行ったり、各パーツの表面の凹凸をなくすのに努力したり、塗装が上手くいくように細心の注意をはらってマスキングをしたりと、書き尽くせないほどです。

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学生はファクトリーでの制作だけでなく、現地での設営にも携わりました。Sun Childは全長6メートル、重さは1tに達し、それを組み立てるにはクレーンを活用したり、足場を組んでの慎重な高所作業が必須となり、常に危険がつきまといます。並々ならぬ緊張感の中、プロの方々と共に仕事をできるこのような機会は、実に貴重で学ぶ事の多い体験となりました。時折「やっぱり3体目のSun Childが一番可愛いね!」などと話しながら、まるで我が子の一人立ちを見守る親のような気持ちで作業を進めることもありました。

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手にした太陽が夜空に輝きを放ち、ついにSun Childは完成します。しかしそれは同時に、YANOBE PROJECT 2011の終わりを意味することにもなります。
私がこの一年で身に付けたものは単に技術だけではありません。通常の大学生活では得られない仲間との絆ができました。何より、ヤノベさんと共に作品制作が出来た事を誇りに感じます。原発を懸念し、サバイバルやリヴァイバルをテーマとして活動されてきたヤノベさんが、過去の作品を否定するのでなく、そこから希望を見いだす作品を生み出されたことを、私は本当にすごいと思いました。こうしてインプットした事柄を自らの作品にアウトプットしていくことが、今後の私たちの課題ではないでしょうか。

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また、3月11日にはイベントが開催されます。この機会に私たちの集大成をご覧になって、込められた思いを感じ取って頂けたら幸いです。是非お越し下さい。


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Sun Childが希望の光で人々を照らし続けることを願って―。

最後にヤノベさんを始めとするスタッフの皆様、メンバーの仲間たち、関係者の方々、
応援してくださった皆様に厚く感謝申し上げます。
ありがとうございました。

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「ようこそ茨木へ! サン・チャイルドがやってきた!」
日 時:2012年 3月11日(日)10:00 ~ 17:00
場 所:阪急南茨木駅前(南側)

※雨天決行
詳細:http://www.art-ibaraki.com/


YANOBE PROJECT 2011
美術工芸学科 総合造形コース1回生
中村 江里

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