ヤノベプロジェクト有隣荘搬入学生レポート〜第3章〜
そう思いきや、いきなり大魔法発動です。
去年の水都大阪で見たラッキードラゴンの頭部、それがまさかあんな所に・・・! 他にも、まさかと思う場所に作品を設置していくヤノベさん。 思い立ったら、即実行です。あっという間に展示ができあがっていきます。
道行く人も覗きこみ、人だかりができていました。 あまりにアクロバティックな展示にあっけにとられていましたが、ふと周りを見ると・・
絵本から抜け出したようなヤノベケンジの作品群、それが80年の歴史を持つ有隣荘に、 しっとりと溶け合っています。 全くジャンルの違う作品と場が心地よく収まりあっていて、とても不思議な気持ちでした。 先ほどの派手な行動力の裏では、着々と静かに'魔法の呪文'が働いていたのだな、と、 このとき感じました。 直感やセンスともいえる魔法の呪文と、それを現実のものとする行動力。 「人に観せる」こととはどういうことか、今回の搬入で垣間見ることができたと思います。 (美術工芸学科日本画コース2回生 山田美郷)