Ultra Student Today! ー ULTRA SANDWICH PROJECT 『名和晃平ーシンセシス』開催まで

リレー形式でお届けするプロジェクト学生からのレポート「Ultra Student Today!」。

第二回目となる今回は、東京都現代美術館での個展が絶賛開催中の

美術作家・名和晃平さんがディレクターを務める

「ULTRA x SANDWICH PROJECT」よりレポートです。


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こんにちは、ULTRA SANDWICH PRJECT 6期生の石田です。

このプロジェクトは、ディレクター名和晃平さんのもとULTRA FACTORYと京都の伏見区にあるスタジオ、SANDWICHで活動しています。
今回は現在、東京都現代美術館で開催中の『名和晃平―シンセシス 』での作業についてお届けします。


こちらはSCUM(スカム)シリーズで、全体の凹凸に色を塗っていく作業です。凹凸部分に塗料が溜まったり、逆に薄くならないよう大小の筆を使い分けて注意しながら塗っていきました。

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塗料が体に付いたりしながらも、大きな物体が色を様変わりさせて作品になったときは感動しました。


こちらは、POLYGON(ポリゴン)シリーズです。継ぎ目の隙間に合わせて切った発泡スチロールを馴染ませる作業をしています。

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台を傷つけないようにし、隙間の形に合わせてピタリと当てはまるようにするのに神経をそそぎました。


こちらは、Villus#2(ビラス#2)です。バングラデシュで展示した時についたごみやほこりをコンプレッサーの風圧で取り除く作業です。作品の細かい表面に風を強く当て過ぎたり、手や道具が当たったりして壊れてしまわないように注意しました。

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展示しているスペースは狭く、脚立を移動させるだけでも土台や作品に当たってしまわないかと本当に気の抜けない作業でした。


図面上で示したことでも、現場で作業してみると実際イメージしていたこととは違ったり、問題が発生したりしました。プロの方々と作業を共にしていたことで、その場でどのようにして解決していくのか、いかに素早い対応が求められているのかを目の当たりにしました。

多くの人が関わり、打ち合わせや実験を繰り返し、着々と準備をしてきた成果が1つの結果として提示された時の感動はこの上ないものでした。
普段、完成された状態で作品を観ている美術館の展示ですが、今回始めから作業に関われたことは、私自身、プロジェクトメンバー達自身にとって、とても貴重な経験になりました。

東京都現代美術館以外に、他にも西武百貨店の展示やゆずのコンサートのステージチェックなどの裏側を経験させてもらい、作品を世間に提示することはどのようなことなのか学ぶことができました。


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『名和晃平―シンセシス 』
期間:6月11日(土)〜8月28日(日)
場所:東京都現代美術館
詳細:http://www.mot-art-museum.jp/


ULTRA SANDWICH PROJECT 6期生 

美術工芸学科 洋画コース 1回生

石田香澄



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美術館で作品が展示されていく様、その場に関わることができるという稀有な体験。
ULTRA x SANDWICH PROJECTならではの活動になりました。


次回は、光をつかった「出来事」を創出!

高橋匡太さん率いる「国民文化祭オープニングステージワークス」よりお届けします。

ご期待ください


(20110711)




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