ULTRA WORK IN PROGRESS 2009

■ULTRA PROJECT 

ウルトラプロジェクトは、第一線で活躍するアーティストやデザイナーを迎えてのプロジェクト型実践授業です。アーティストとの共同作業を通して創造とは何かを実作業から学び、社会との関わりを持ちながら制作活動を行なっています。

●水都大阪2009 ディレクター：ヤノベケンジ（現代美術作家)

現代美術家・ヤノベケンジ（ウルトラファクトリーディレクター）が、今夏開催されている「水都大阪2009」に向け、ファクトリー内にて、新作となる全長18mのアート船《ラッキードラゴン》を制作しました。プロジェクト参加者は制作をサポートすることにより、自らの造形技術 の向上を図ることができるほか、今回は、現場となる"水の都・大阪"のリサーチや、実際のプロジェクト運営までを体験し、クリエイターとしての意識を養う機会を得ました。

●ULTRA×KNA ディレクター：名和晃平（現代美術作家)

「ULTRA×KNA」は、Kohei Nawa Art（＝KNA/名和晃平のオフィス兼プロダクションチーム）のスタジオ移転に伴う建築リノベーション「サンドイッチ・プロジェクト」と、作品制作のプロセスをトータルに経験する「制作プロジェクト」です。KNAの新しいスタジオを拠点に、世界と京都がアートでつながる「クリエイティブ・プラットフォーム」を立ち上げることを目的としています。参加学生は、一人のアーティストがいかにしてプロジェクトを動かし、アイデアを練り、作品を生み出すのか、というリアルな現場を共有することで、アーティストを目指すために不可欠なスキルとセルフマネジメント能力を身につけています。本展では、サンドイッチプロジェクトの構想や経過、また、参加学生と名和晃平によるドローイングを公開予定です。

●映画セット制作プロジェクト ディレクター：石橋義正（映画監督）

映画《オー!マイキー》、《狂わせたいの》等で独自の世界観を構築する、石橋義正監督の新作映画の美術セット制作および、撮影現場での制作プロジェクトです。参加学生は美術セット制作から映像撮影、編集など映画製作の現場を経験。石橋氏と美術スタッフからの直接指導のもと、実際に美術セット制作に関わるだけでなく、美術を映画というジャンルでどのように"魅せる"のか"映像における表現"についても思考しています。本展では、石橋監督の過去作品の紹介、などを展示します。

■CRITICAL DESIGN LAB.   ディレクター：原田祐馬・水野大二郎

批評性を持ったデザインを追求する領域横断型ゼミ「CRITICAL DESIGN LAB」は、研究生による課題成果発表、WORK IN PROGRESS2009のグラフィック、展示デザインを担当。

 ■ULTRA FACTORY PRESS　ディレクター：多田智美

                                               
□STAFF AT WORK 水野大二郎・待場崇生・白石晃一・児玉真人

STAFF AT WORKは、ウルトラファクトリーテクニカルスタッフ3名とクリティカルデザインラボ・ディレクター1名による個人制作現場の開示プロジェクトです。異なる経歴・技術をもつスタッフの制作方法論の開示を通して、多様なアイデアが交差する場としてのウルトラファクトリーをご紹介します。