Ultra Student Today! - 宮永愛子「なかそらー空中空ー」搬入レポート
もうすぐクリスマスですね。寒波がきていますね。
さて、みなさんはもう訪れたでしょうか?
大阪は国立国際美術館で絶賛開催中の宮永愛子さん個展「なかそらー空中空」。
10月にオープンしたこの展覧会にむけて、ウルトラプロジェクト「宮永愛子@国立国際」の学生メンバーたちは、
ひと夏かけて葉脈を使った壮大なタペストリーを紡ぎ上げました!
美術館での搬入の様子をレポートしてもらいます。
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こんにちは。宮永プロジェクトの福谷です。
わたしは、現在、国立国際美術館で開催中の宮永愛子さんの個展、
「なかそら─空中空─」の作品制作と美術館設営に携わりました。
今回は、わたしたちが夏休みに一丸となって力を注いだ
《景色の始まり》のエピソードと感想をお話したいと思います。
《景色の始まり》とは、全国の金木犀の葉12万枚からなる全長約15mの巨大作品。

剪定し、苛性ソーダで煮て、葉肉を落として脱色、
葉脈だけになった金木犀を一枚一枚手作業で貼り合わせていきます。

とても繊細なテクスチャー。このように貼り合わせる作業を繰り返し、大きな大きな地図、景色へと生まれ変わっていきます。
会期二週間ほど前から、美術館での作業が始まりました。
こちらがその様子です。

ご覧のとおり巨大なので、作品は一部巻いて作業スペースを確保します。
これを巻くだけでもかなり大変で、効率よく段階を踏んで作業を進めていくことが重要でした。
一人ではできない作業だからこそ、全ての金木犀が繋がったときの感動は今でも忘れられません。
そしてついに設営の日。
この作品、軽そうに見えるかもしれませんが、12万枚の葉が集まっているため、見た目以上に重いです。
そして横にも縦にも長く、素材的に破れやすい。それを9mの高さまで持ち上げ、
吊るすことは決して簡単なことではありませんでした。
何度かハプニングにも見舞われましたが、その場の状況に応じた判断と試行錯誤、
そして施工の方々との協力で無事設営することができました。
宮永さんが行う最終調整では、展覧会の始まるぎりぎりまで、ベストな見せ方を追求する姿に感動しました。
このプロジェクトを通して、プロの姿勢をそばで見られたことは本当に貴重な経験だったと思います。
《景色の始まり》は、宮永さん、学生だけでなく美術館の方や施工の方々がいてできた作品だと思っています。
金木犀の地図を繋いで景色を結び、また人と人が繋がっていく。
この作品が完成したときは、まさにその瞬間だったのではないでしょうか。
そして、これで終わりではなく新たにそれぞれの景色が始まりどこまでも繋がっていく。
目の前に立ったら、きっと何かを感じてもらえる作品だと思います。
プロのそばでさまざまな現場を体験できたこと、そして「なかそら─空中空─」に携われたことを本当に誇りに思います。
宮永愛子@国立国際
美術工芸学科 総合造形コース
2回生 福谷美幸
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会場である国立国際美術館B2展示室は大きな柱がスペースを隔てている作家泣かせの場所なのだそうです。
そのスペースを巧みに利用した展示構成はたいへん好評を博しています。
展覧会は今月24日まで!
まだの方は駆け込み急いでー!
詳細はこちら→国立国際美術館
もっと知りたい、制作ブログはこちら→なかそらにっき











